肩こりの原因とは?
人間は構造的に直立して行動ができるため、必然的に重量のある頭部を支えるため首や背中の筋肉が絶えず緊張しています。これに長時間のデスクワークや姿勢不良(猫背・前かがみ)が加わると首や肩の筋肉はさらに過剰な緊張を強いられ血行不良を起こし肩や首、背中にかけての痛みだけでなく頭痛や吐き気などを伴うこともあります。
長時間のデスクワークや姿勢不良で問題になるのがストレートネックと言われる状態です。「正しい姿勢」の時には首には正常なカーブがあり頭部の重量を背骨が真下で支えますが、ストレートネックの場合は頭部の重量を前に倒れすぎないよう絶えず首や肩が支えなければならなくなります。
そのため「正しい姿勢」に比べ、姿勢不良でストレートネックになっている場合、首と肩への負担が増えて肩がこる状態になっています。
こうなるとマッサージや痛み止めの薬、電気治療だけでは症状は改善しません。逆に言えば「正しい姿勢」をいつも意識することが肩こり解消につながる近道です。
意識することは?
■ストレートネックにならないよう正しい姿勢を意識する。
■長時間同じ姿勢にならないよう、1時間に一回程度は休憩を取りストレッチなどで筋肉を緩める。
■血行を良くするよう蒸しタオルやカイロなどで温める。などもお勧めです。
肩こりのお勧めセルフケア
片側の腕を真上まであげ肘を曲げる。(肘が高く上がった状態になります。反対の手で高く上がった肘を掴みわきの辺りが引き延ばされるようにやさしくストレッチ。この時、肩甲骨は上方へ回旋し、肩甲骨と背骨を引き付けている大菱形筋、小菱形筋がストレッチされる。
片側の腕を前にまっすぐ伸ばす。反対側の腕で伸ばした腕を抱えるようにゆっくり体に引き付ける。まっすぐ伸ばしたほうの腕と肩甲骨が外側に開くようストレッチ。硬くなっている肩甲骨周りの筋肉・僧帽筋がストレッチされます。痛みを我慢するほどのストレッチは逆効果です。気持ちの良い範囲で行ってください。
体の後ろで手を組み合わせます。そのまま少しずつ上へ挙げてください。左右の肩甲骨がぐっと寄せられるようになります(肩甲骨内旋)。胸が開き肩甲骨周りの筋肉を緩めることができます。